糖尿病について
糖尿病は、加齢とともに血糖調節機能が弱くなり、血糖値が慢性的に高くなる病気です。そのままにしておくと、心臓病や脳卒中、腎臓病、視力の低下、しびれなどの合併症を引き起こすことがあります。
治療は、食事の見直しや適度な運動を基本とし、必要に応じて飲み薬やインスリン注射を使います。糖尿病は自覚症状が少ないことが多いため、健康診断などで血糖値が高いと言われた方は、早めの受診をおすすめします。
主な症状
糖尿病によって、以下のような症状が引き起こされることがあります。
- のどの渇きをよく感じる
- 尿の量・回数が多い
- 体重が急激に減った
- 全身がだるく、疲れやすい
- 目がかすむ
- 尿から甘い臭いがする
- 立ちくらみがある
- 手足のしびれがある
- など
糖尿病による主な合併症
- 糖尿病性腎症
- 糖尿病性網膜症
- 糖尿病性神経障害
- など
内分泌疾患(ホルモンの病気)
について
内分泌疾患は、体のさまざまな働きを調整する「ホルモン」の異常によって起こる病気です。ホルモンは、甲状腺や副腎、膵臓、下垂体などの臓器から分泌され、代謝や成長、血圧、体温調節などに関わっています。ホルモンの量が多すぎたり少なすぎたりすると、動悸や疲れやすさ、体重の増減、むくみなど、全身にさまざまな症状が現れます。
当院では、糖尿病を含む生活習慣病や、甲状腺疾患を中心とした内分泌疾患の診断・治療を行います。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
内分泌疾患に関連する主な症状
ここでは、糖尿病や甲状腺疾患以外の内分泌疾患に関連する代表的な症状を挙げております。
❶副腎の異常による症状
- 高血圧が続く（薬が効きにくい）
- 体がだるい・疲労感が強い
- 顔が丸くなる（ムーンフェイス）
- 皮膚が黒ずむ
- 血糖値が高くなる
- 筋力低下
❷下垂体の異常による症状
- 身長が伸びすぎる・または低すぎる
- 顔や手足が大きくなる（鼻や指が太くなる）
- 生理不順・無月経
- 乳汁が出る（授乳していないのに）
- 視野が狭くなる・目が見えにくい
❸骨・カルシウム代謝異常による症状
- 骨折しやすくなる
- 身長が縮んできた
- 筋肉のけいれん・手足のしびれ
内分泌に関連する主な疾患
ここでは、糖尿病や甲状腺疾患以外の内分泌疾患に関連する代表的な疾患名を挙げております。
❶副腎の病気
- クッシング症候群（副腎皮質機能亢進症）
- アジソン病（副腎皮質機能低下症）
- 原発性アルドステロン症
- 褐色細胞腫
- 先天性副腎過形成症
❷下垂体の病気
- 下垂体腺腫（プロラクチノーマ、成長ホルモン産生腺腫など）
- 下垂体機能低下症
- 先端巨大症（アクロメガリー）
- 中枢性尿崩症
❸骨・カルシウム代謝の病気
- 骨粗しょう症
- くる病・骨軟化症
❹性ホルモンの異常
- 性腺機能低下症（男性・女性）
- 多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）
❺遺伝性・その他の内分泌疾患
- 多発性内分泌腫瘍症（MEN 1型・2型）
- 視床下部性疾患（低身長症、摂食異常など）
甲状腺疾患について
甲状腺は首の前にある小さな臓器で、体の代謝やエネルギーの調整をする「甲状腺ホルモン」を分泌しています。ホルモンの量が多すぎると動悸や体重減少、発汗が増える「バセドウ病」などが起こり、少なすぎると疲れやすさやむくみが出る「橋本病（甲状腺機能低下症）」の原因になります。
甲状腺に腫瘍ができることもあります。甲状腺腫瘍について。甲状腺腫瘍の検査・治療（組織生検、手術等）は専門施設で行うことになりますが、良性腫瘍が大多数をしめますことから、小さいもの、良性と推測されるものは当院で経過観察させて頂くことができます。
下記のような症状がある場合は、甲状腺の病気が関係している可能性があります。気になる方は、早めにご相談ください。
甲状腺疾患に関連する主な症状
❶甲状腺ホルモンが多い場合（甲状腺機能亢進症：バセドウ病など）
- 動悸・息切れ
- 体重減少（食欲はあるのに痩せる）
- 手の震え（手指のふるえ）
- 暑がり、汗をかきやすい
- イライラしやすい、不安感
- 目の異常（眼球突出、まぶたの腫れ、目の乾燥）
- 筋力低下（特に太ももや腕がだるくなる）
- 下痢気味
❷甲状腺ホルモンが少ない場合（甲状腺機能低下症：橋本病など）
- 疲れやすい、だるい
- 体重増加（食欲が減っても太る）
- 寒がり、手足の冷え
- むくみ（特に顔やまぶた）
- 声がかすれる
- 皮膚の乾燥、髪の毛が抜けやすい
- 便秘がち
- 気分が落ち込みやすい、うつっぽい
- 脈が遅くなる
❸甲状腺の腫れや腫瘍がある場合（甲状腺腫瘍・甲状腺炎など）
- 首の腫れ（のどぼとけの下あたりが大きくなる）
- 飲み込みにくさ、のどの違和感
- 声がれ、声の変化
- 呼吸がしにくい（腫瘍が気管を圧迫する場合）
- 急な痛みや発熱（亜急性甲状腺炎など）
甲状腺に関連する主な疾患
❶甲状腺の病気
- バセドウ病（甲状腺機能亢進症）
- 橋本病（慢性甲状腺炎・甲状腺機能低下症）
- 甲状腺腫瘍（良性・悪性）
- 無痛性甲状腺炎・亜急性甲状腺炎
- 先天性甲状腺機能低下症（クレチン症）
❷副甲状腺の病気
- 原発性副甲状腺機能亢進症
- 副甲状腺機能低下症
各種生活習慣病について
当院では、糖尿病のほかにも、高血圧症・脂質異常症といった各種生活習慣病についても診療しております。
検診で血圧高値や脂質異常症を指摘された場合にはご相談下さい。生活習慣改善の助言から、内服薬加療まで行います。糖尿病と同様に、高血圧症・脂質異常症も各種臓器障害に繋がることがあります。
また、糖尿病・高血圧症・脂質異常症が重なると、合併症発症の可能性が高くなります。
健康診断について
健康診断をご希望の方は、事前にお電話にてご予約をお取りください。
一般健康診断
入社(雇用時)・入学時健康診断などに対応いたします。
特定健診
向日市の特定健診について、詳しくは下記のリンク先をご覧ください。
特定健康診査・特定保健指導など【向日市ホームページ】
→https://www.city.muko.kyoto.jp/soshiki/21/1144.html
予防接種について
当クリニックで可能な予防接種は以下となります。
ワクチンにつきましては、在庫確認が必要な為、診察時にご相談頂くか、クリニックまでお電話にてご予約ください。
- インフルエンザ
- 新型コロナウィルス
- B型肝炎
- 帯状疱疹
当院でできる検査
- 超音波（エコー）検査
- X線（レントゲン）検査
- 心電図検査
- ABI（足関節上腕血圧比：四肢の動脈の詰まりを検出します）
- 血液検査（HbA1c、TSH、甲状腺ホルモンは院内で測定が可能です）
- 尿検査
- 便検査
